yoshikame’s blog

世界のサーフポイントを復活させよう

イチローの引退記者会見を見て

YouTubeで元イチロー選手の記者会見をみました。
約1時間半という長い質問攻めに対して、真摯に、時に返り討ちにしたり、イチロー節が炸裂していて、見ていてとても楽しかったです。

最も印象深い内容だったのが、最後の記者からの質問のところ、こんな感じのやり取りだったとおもいます。
記者:フルカウントキザキです。昨年マリナーズに戻りましたけど、その前のマリナーズ時代、自分は何度か孤独を感じながらプレーをしていると、言うことを仰ってましたけど、ヤンキースに移られ、それからマリナーズに移られ、プレーする役割っての
が変わってきました。そして去年ああいう状態になられて今年、その孤独感ってのは、ずーっと感じながらプレーされてたのでしょうか。それとも、前の孤独感とは違ったものがあったのでしょうか。
イチロー:現在、その孤独感は全くないです。今日の段階で全くないです。それとは少し違うかもしれないんですけど、、アメリカに来て、メジャーに来て、外国人になったこと、アメリカでは僕は外国人ですから、、このことは、外国人になったことで、人の心を慮ったり、人の痛みを想像したり、今まで無かった自分が現れたんですよね。このことは、本を読んだり、情報を取ったり出来たと思うんですけど、やっぱり、体験してみないと、自分の中から生まれないので。孤独を感じたこと、多々ありました。ありましたけど、その体験は未来の自分にとって、大きな支えになるんだろうと、今はおもいます。だから、辛いこと、しんどい事から、逃げたいと思うのは当然のことなんですけど、でも、元気のある、エネルギーのあるときに、それに立ち向かっていく、その事は人として重要なことなんではないかなと感じています。

という内容でした。
正直、2人にしか分からないやり取りとなってしまっていますが、それで終わらせないのがイチローでした。楽しい事が出来る人生。ただ、それだけでは足りない。楽しいことを楽しいと思えるためには、それなりの辛いことも同時に経験する必要があったと解釈しています。
現状維持を良しとせず、そこから新しい自分にしていこうと考えている人へのメッセージだと受け取りました。ありがとうございました。