yoshikame’s blog

世界のサーフポイントを復活させよう

先生からのRTにRT

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RTありがとうございます。仰る様にサーフポイントの保全は陸側の要素を強く含み、山、川、海へと、密に関係しバランスを保ち、それが崩れようものなら、サーフポイントとして存在出来なくなる、弱く厄介な存在です。しかも、今までサーフポイントとして認識されていなかった場所が自然の変化の中で現れたり、逆に無くなったりするという事もあり、これを保全する、という活動に対して難しいと考えるのは当然の流れです。バリ島のサーフポイントも例外でなく、その保全活動に苦労している様です。

ただ、そうした活動を難しい、他にやる事があるだろうと、一蹴する事は、世界の流れから外れてしまう可能性を示唆していると思うところがあり、RTさせていただきました。私は今確実にサーフィンが日本国内のみならず世界から注目されていると考えています。その個人的な考えを以下に書いてみたいと思います。



★なぜ今、サーフィンが注目されているのか

私が思うところの、サーフィンが注目を浴びている理由3つを以下に示します。


①サーフィンがオリンピック競技に入れられる

IOC(国際オリンピック協会)が2020年の東京オリンピックからサーフィンをオリンピック競技として認めたのは、世界サーフィン連盟と日本サーフィン連盟からの強い要望があったからです。特に日本からの要望が強いのです。これを言い換えるならば、日本が自分達自身を変化させようとしているのです。そして、それに対し世界が受け入れ、注目しているという事です。さらに言い換えると、その流れに逆らう動きに対して外からの監視ではなく内側からの監視になっているという事です。



②海岸法にサーフィンの価値が明記される

私のブログにも書かせていただいた、平成30年に海岸法の一部の改定内容にもある通り、サーフィン(サーフポイント)は海洋性レクリエーションとして注目を浴びつつあり、その価値が高まってきています。


SNS

スマホによって簡単に場所が分かったり、情報を共有出来るようになる事はサーフィンにとって革命的な流れです。リアルタイムで波の情報が分かり、場所が特定出来る事は、一昔前の天気予報と電話からの情報しか無かった世代とは、情報の次元が違うという事です。今の若者は誰かに教えてもらって始めるのではなく、ネットの情報を頼りに始める人が増えているのです。SNSが登場し、野球が更に盛り上がりを見せたり、サッカーが盛り上がりを見せることはあまり想像出来ないですが、サーフィンは想像できます。サーフィン人口の増加率は他のスポーツとは比べ物になりません。私はSNSを通じて強くそれを実感しています。



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地震大国日本、台風大国日本

私の住んでいた与論島は特に台風が多く通過する世界一の台風通過島です。台風による波浪、暴風が島を削り取ってしまうので、護岸工事は不可欠です。更に人、物資の移動手段の確保は大きな課題の1つです。それは最優先に考えなくてはならない重要な要素です。
サーフポイントの保全はそれらの課題を克服してから考えるべきという意見は人として正常であり、当たり前の行動です。
日本に目を向ければ、まるで与論島を拡大した様な環境であり、台風のみならず地震大国である事から、日本でのサーフポイント保全活動について優先度が低くなる事は、当然の事です。飛行場を拡大し、港を整備することでその対価としてサーフポイントを失う選択は道徳的に間違っていません。
だから私は敢えて保全という言葉は使わず、復活という言葉を使っています。


★サーフポイントを復活させよう

私は与論島に18年間住んでいました。いつも釣りの事ばかりを考えて過ごしましたので、自分は海の事が好きなんだな、と思っていました。それから大学に行き、海から離れての生活を送るうちに、海について考える事が無くなりました。何故なら、釣りは海でなくても出来る趣味だったからです。
社会人になり、会社勤めをし、会社の先輩からサーフィンを教えていただきました。
サーフィンにのめり込むうちに、自分の性格がガラリと変わって行くのを感じました。内向的だった性格がいつの間にか、この様な活動をする様になり、先生とも繋がりを持つ事が出来ました。そしてそのような繋がりはSNSを通じて更に拡大しています。

話題は変わりますが、私の父は現在抗鬱薬を飲んでいます。畑から車で帰る途中、熱中症で意識が無くなり壁に衝突しました。その事故によって、硬膜下血腫を起こし、仕事に恐怖を覚え鬱病になりました。

鬱という病気は日本において大きな課題のひとつです。

サーフィンというスポーツはその性質が、鬱に対して非常に良い影響を与えると考えています。

最近、スポーツが鬱に対して良い影響を与えるという研究結果が報告されていますが、私はサーフィンは社会にとっても、良い影響を与えると考えています。
それは現時点で証明こそ出来ませんが、例えばサーフィンは基本的に1人でやれるスポーツです。そしてお金があまりかからない。長く続ける事が出来る、といった事から、自然を利用している為、自然環境について考えるきっかけを作ってくれたり、更にはルールが無いので社会的弱者を受け入れ易いといった事まで、その許容する所が様々でユニークです。

自然環境で言えば、バリ島のサーフポイントを見て日本に帰り、日本の海岸線を見てみると、「ここは素晴らしい波が立っていた場所に違いない」と気付く事があります。

サーフィンというスポーツはそういった多くの可能性と、若々しさ、人々をポジティブにさせる力があると思っています。

いつか飛行場の要らない、港の要らない、
人、物の輸送手段が確立される日が来た時、サーフポイントは必ず復活すると私は思っています。そしてそういった流れを起こしたいと考えています。