yoshikame’s blog

世界のサーフポイントを復活させよう

2019-07-03から1日間の記事一覧

レル・サンのように 最終話

8話 レル・サンのようにその日は台風明けだったが、まだ九州にある新たな台風が私達が住んでいた千葉の方に進路を向けていた。しかし、それでいてよく晴れた日だった。私は会社の仕事場で上司から連絡を受けた。 「どうしたんですか?」 「奥様から、とにかく電…

レル・サンのように⑦

7話 ドロップ二ーターン陽子はロングボードもショートボードも好きだったが大会ではショートの方に出場していた。「どうして陽子はショートボードの大会に出るの?」「えー、だってロングボードはオリンピックの競技無いじゃん!」「それにロングボードってターン…

レル・サンのように⑥

6話 ワルツのリズム「はいパドルしてー」「はい!立って!」「おー凄い凄い!」「へっへっへー!」ほぼ初めてのサーフィンで立てた陽子に私は関心しきっていた。私は陽子の学校が休みになるといつも海に連れていき、一緒にサーフィンをした。 サーフボードも動かしや…

レル・サンのように⑤

5話 希望高校生活を楽しく過ごして欲しいと思った私は陽子に 「サーフィンってどう思う?」 と、持ち掛けてみた。「サーフィンかぁ。サーファーって、どうしてチャラチャラしてるの?」最初はそんな事を言っていた陽子だったが、私がたまに見ていたYouTube のサ…

レル・サンのように④

4話 笑顔が消えた日陽子は体操クラブに入った。 運動神経が良く、小柄な彼女にはピッタリのスポーツだと思った。そしてその実力は素晴らしく、中学の県大会に出場し、更には全国大会まで出場した。 オリンピックも夢では無い程の実力だと言う事も耳にしてい…

レル・サンのように③

3話 初めてのサーフィン陽子が13歳だった頃、夏休みに家族皆で千葉の一宮海水浴場に行った。 私はサーフボードを1本車に積んで行った。 妻に子供達を任せて、少しだけサーフィンさせてもらおうという魂胆だった。 一宮海岸には波止めとして波打ち際から200メ…