yoshikame’s blog

世界のサーフポイントを復活させよう

レル・サンのように③

3話 初めてのサーフィン

陽子が13歳だった頃、夏休みに家族皆で千葉の一宮海水浴場に行った。
私はサーフボードを1本車に積んで行った。
妻に子供達を任せて、少しだけサーフィンさせてもらおうという魂胆だった。
一宮海岸には波止めとして波打ち際から200メートル程沖合にテトラポットが50メートル程の間隔を空け敷設してある。
テトラポットから波打ち際までは砂が溜まりやすく、その溜まった砂によって波が押し上げられ、サーフィンしやすい波が生まれる。
そしてそういったサーフィンが出来るポイント1つ1つに名前がつけられる。
私がここ一宮で好きなポイントの名前は

スネークポイント

砂の地形が蛇のようにニョロニョロ変わり、波の形状もニョロニョロと変わり、日によって変化していくことがその名前の由来である。

多くのサーファー達の波待ちに混じり、私もロングボードでサーフィンする事が出来た。
気持ち良くいい波に乗ることが出来、3回ほど乗って、家族が待ちくたびれていないか心配になり戻る事にした。
家族の元に戻ると陽子が目を輝かせて言った。

「私もやってみたい!」

陽子が初めてサーフィンを体験した夏だった。