yoshikame’s blog

世界のサーフポイントを復活させよう

「日本人だけが知らない戦争論」を読んで

「日本人だけが知らない戦争論」を読んで

苫米地英人著)

⚠以下ネタバレ注意⚠

原発洗脳」と合わせて読んでいた、この「日本人だけが知らない戦争論」。この衝撃があまりに凄過ぎて、「原発洗脳」の内容を忘れてしまいました。それ程の衝撃。
僕はこの本の最初の10ページで戦争に対する認識が180度変わりました。それは反対か賛成かの論議では無く、この世は戦争という概念のフィルターとでも言うべきなのか分からないが、このフィルターが無ければ絶対に見ることが出来ない世界があるということです。

そして僕が一番注視していたのは、著者自身が戦争をどう捉えているか、そして読者にどの様な影響を与えようとしているか、その2点です。

ここから先は僕の完全な主観である事、また、著者自身が伝えようとしている事と意図しない答えを僕自身が出してしまっている可能性があるという事を注釈した上で読んで頂きたいです。

戦争反対!

よく聞く言葉ですが、この言葉を安易に言葉として出せなくなった、というのがこの本を読んで一番に感じている事です。

もちろん著者自身もこの本の中で戦争は完全に否定しており、戦争は全てお金儲けであるということを解いています。

そして読者には戦争へと先導させられない為のアドバイスをしっかりと提示してくれています。

その方法の一つを挙げるとすれば、メディアが出す情報の全てはお金が目的であり、その奥には必ず我々を戦争へと先導させる為のアンカー(釣り針)が仕掛られている、ということを理解しながら情報を受け取らなければならないという点です。

上記の内容を僕はこの本の表側と認識しています。
さて、問題は裏側。これから述べる内容は僕が感じたこの本の持っている真の目的というべき内容です。

著者は言います。

国連憲章のなかですべての国は戦争を起こす権利が認められている。」
「問題は日本が世界で唯一戦争を起こす事が出来ない未熟な国家であるという事です。」

どうだろうか。この部分だけ抜き出すといきなり左翼丸出しの本になってしまいます。
ただ、これを「戦争を肯定している!」と受け取る人には結論を急ぎ過ぎと言いたい。

著者がこの部分を書いた真の目的は別の所にあるというのがわかります。それは、日本が幕末のころから欧米による銀行の通貨発行権を巡る支配により、現在まで全て支配されたままだという一連の歴史的背景を解いた点にあります。
これを打破する為には通貨発行権を自国で持つこと。(日本銀行の株37%は何処が保有しているか明らかにされていない)その為にまず一旦国連から脱退し、自国の通貨を守る為の戦争が出来る国として、全ての国と肩を並べでからもう一度国連に加盟するべき、と著者は結論付けたと見ています。

何が言いたいのかおわかりになったでしょうか。僕には著者が憲法9条を廃止し、日本軍を発足させるべきだと主張している様に見えるのです。

僕はこの内容を読み取り、著者に対するこれまでの違和感がなんとなく言葉に出来たと感じています。それは著者のゴールである「世界平和」というものに対する違和感だったのかもしれない。

ただ、これは全て過去の事です。問題は未来です。著者が描いている未来が本当に「世界平和」であったのか、これについてはこれからの未来を見なければ分からない事です。そしてその為の行動として、著者はサイバーセキュリティーを進める第一人者であり、暗号資産の最も古い第一人者で有りながら、最先端としてこれから「ベチユニット哲学」を用いた暗号資産の開発を行っている第一人者であることは間違い無いでしょう。そしてその計画を成功させる為に我々一人ひとりの目覚めが必要だと言っているのです。